神戸大学環境サークル「えこふる」主催のもと、エシカル消費の推進プロジェクトの一環として『環境先進企業訪問』を開催しています。
第1回となる今回はサラヤ株式会社を訪問しました。
サラヤ株式会社は公害が問題となった1960年代から、気候変動等の地球規模課題の解決が叫ばれる現在に至るまで、独自に環境問題解決に向けて取り組んできた企業です。
今回の訪問では更家悠介代表取締役社長との面談の時間も設けて頂き、サラヤ株式会社の取組について深く学ぶことができました。
【サラヤ株式会社の代表的な取り組み】
1971年 ヤシノミ®洗剤の発売
石油系洗剤が流れ込んだ河川が泡だらけになり、汚染が問題になっていた当時の背景から、微生物によって生分解されやすい植物系食器用洗剤の発売を開始しました。
2007年 緑の回廊プロジェクト
世界的なパーム油の増産のため、アブラヤシプランテーションが拡大され、野生生物の生息域が失われています。そこでヤシノミ洗剤シリーズの売り上げの1%を拠出し、マレーシア・ボルネオ島での野生生物の救出支援、生物多様性保全の取組みを開始しました。
2024年 ブルーオーシャン対馬(株)設立
グローバル規模での海洋プラスチック問題をはじめ、海洋問題の解決に取り組むことを目的として、2024年1月24日に設立された会社です。
具体的な取り組みは以下の通りです。
1. 漂着ごみと島内で発生した廃棄物の資源化
2. 魚網やロープ、浮き球の処理、リサイクル方法の確立
3. 海岸への重機導入船や漂着ごみの回収船の開発
4. 海藻再生への研究とブルーカーボンへの対応
5. 再生エネルギーを活用した養殖の研究
6. ツーリズムや、スタディ・ツアーなどの実践
7. バイオマスを活用したメタン発酵などによる資源のエネルギー化
8. 諸島での循環経済の事業モデル(アイランドモデル)としてのプロセス確立と普及
詳しい取り組みはこちら
(左から)神戸大学馬場研究員 えこふるメンバー 更家悠介代表取締役