9月17日、関西電力兵庫支社のご協力により、学生SDGs推進プログラム学生委員会メンバーをはじめとする有志学生と教員計13名が同社大飯発電所(福井県おおい町)を見学しました。大飯発電所では、1979年に営業運転を開始した1,2号機が、東日本大震災後に施行された新規制基準を踏まえて安全や品質の確保を最優先に技術的検討をした結果、2017年に廃炉の決定(2018年に運転終了)がなされ、約30年かけて解体・撤去するための廃止措置工事が進められています。今回見学したのは、新規制基準施行後再稼働した3,4号機のうち3号機で、タービン建屋や中央制御所の内部をガラス越しに見学できるシースルー見学施設のほか、原子炉格納容器や燃料取扱室といった建物や、原子力発電所にとって重要な冷却に必要な海水を供給する海水ポンプや取水口などの施設、防波堤や緊急時対策所など災害時にも重要な役割を果たす施設について、バス車内から見学しました。
参加したメンバーは、地震・津波や竜巻、森林火災といった自然災害からの防御はもちろん、原子炉の損傷を防ぐための電源や冷却機能の強化、格納容器を守るための水素爆発の防止、さらにテロなど万が一の事態への備えなど、同社の安全対策の取組みについて見識を深めるとともに、構内ではきわめて厳重なセキュリティ対策が徹底されていることを肌で実感することになりました。現地では、発電所の所員の方々とさまざまな質疑応答を行い、ここで生み出された電力の大消費地で日々生活する立場として、多くのことを考えさせられる機会となりました。貴重な機会をいただいた関西電力の皆さまに感謝申し上げます。