取り組み事例

食品ロスと向き合う研究

2018/11/26/Mon

   
 
石川 雅紀(大学院経済学研究科・名誉教授)
小島 理沙(大学院経済学研究科・特命講師)
神戸市食品ロス削減調査・事業化計画検討業務
ステークホルダーミーティング(神戸市)

食品ロスダイアリー調査

食べられるのに捨てられる食べ物のことを「食品ロス」といいます。国連のSDGsにおいても2030年までに小売り・消費レベルにおける世界全体の一人当たり食糧廃棄を半減させる目標が掲げられており、世界的にも食品ロスの取り組みは必須になっています。日本も年間646万トン(農水省,2015)の食品ロスが発生していると推計されており、抜本的な取り組みが必要です。

この食品ロスを減らすための具体的な方法の一つとして食品ロスダイアリー調査を神戸市が実施しました。この調査の設計や分析を、本学経済学研究科石川雅紀名誉教授と小島理沙特命講師らが参加した「神戸市食品ロス削減調査・事業化計画検討業務 ステークスホルダーミーティング」というチームが行いました。調査の結果、ダイアリーを付けることによる食品ロスの減少効果が統計的にも認められ、効果があることがわかりました。

現在は、ダイアリーを付ける効果だけでなく、提供される情報による効果などをさらに検証するため、全国の世帯で実証してみる試みを環境省の「平成30年第Ⅳ期 環境経済の政策研究」委託事業を得て、研究を進めています。

   
SDGsの目標
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