取り組み事例

地方創生に資する地域・中小企業金融システムの研究

2019/01/09/Wed

   
 
家森 信善(経済経営研究所・教授)
 

地域経済の中核を担う中小企業の発展を金融面から支援することで、人々が安心して住み続けられる地域社会を実現する

シンポジウムのチラシ(PDF形式)

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地域からの人口流出が続いているが、その重要な理由が地域において「質の高い」雇用機会が乏しいことにある。地域の雇用の大半を創出しているのは地域の中小企業である。したがって、地域に於いて「質の高い」雇用を増やすには、地域中小企業の生産性が持続的に向上し、質の高い雇用の場を提供できる状況を作り出さねばならない。しかし、中小企業だけの努力では実現は難しく、地域の情報を持つ地域金融機関の役割発揮が重要となる。そこで、私は社会システムイノベーションセンターの研究プロジェクト「地方創生に資する地域・中小企業金融システム」を実施している。この研究プロジェクトでは、中小企業の生産性を向上させ、地方創生に貢献する金融システムを実現するという視点から、地域金融機関の経営はどうあるべきかを検討し、そうしたあるべき姿を実現するために、地域金融システム政策はどのように実施されるべきかを地域企業や地域社会の立場に立って、研究している。特に、外部機関と連携するなどしてアンケート調査を実施し、その成果を論文・書籍やシンポジウムなどで積極的に還元している。

近畿財務局主催のシンポジウムでの講演模様

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