持続可能なツーリズム

持続可能なツーリズム

持続可能なツーリズム

SDGsをグローバルに実現するために、世界経済の10%を占めるといわれている観光は無視できない領域です。
観光(消費)がもたらす国内経済への影響は日本でも注目されるようになり、今世紀に入って日本政府が訪日外国人旅行者(インバウンド)を増やすための政策を次々と打ち出すようになりました。 大きな期待の一方で、観光は新型コロナウイルス感染症による打撃を最も受けた領域であり、現在はその回復が見込まれている段階です。また、コロナ前には世界各地で観光客の増加がもたらす問題(例えば交通渋滞や物価上昇による生活環境の悪化)が発生し、「オーバーツーリズム」や「観光公害」という言葉が日本でも広がって、観光地の持続可能性が議論されるようになりました。
このように観光は、その担い手も旅する人もSDGsにもとづいた実践が求められている分野です。神戸大学は2021年に、観光分野におけるSDGsを推進している国連世界観光機関(UNWTO)の賛助加盟員となりました。「持続可能なツーリズム」プロジェクトは、自治体やDMO(観光地域づくり法人)、企業やNGOと連携し、観光分野での異分野共創研究教育と産学連携を進めるものです。

国際文化学研究科(国際人間科学部グローバル文化学科)を中心に、具体的には以下の活動を行っています:
①奈良に駐日事務所を置くUNWTOとの共同事業
②京都府南丹市美山など関西の自治体・DMOとの連携
③神戸をはじめとする観光地やツーリズムEXPOジャパンなどの観光イベントを利用した教育
④観光関連の業務に従事する神戸大学卒業生のネットワークづくり

UNWTOとの連携

神戸大学が国連世界観光機関(UNWTO)の賛助加盟員になりました(神戸大学)
UNWTO日本の加盟員・活動紹介リスト(UNWTO)
国連世界観光機関(UNWTO)ベストツーリズムビレッジセミナー2022を開催しました(神戸大学)
UNWTOベストツーリズムビレッジセミナー2022(UNWTO)

産学連携による地域活性化

南丹市美山で観光に関するセミナーを開催しました(神戸大学)
コロナ後の観光・まちづくり探る 京都・美山で神戸大生が調査研究(京都新聞)

観光を主題とする教育活動

「GSP研修型(国内)京都美山でまちづくりを学ぶ」成果報告会が開催されました(神戸大学国際人間科学部)
公開講演会「ANAにおける女性の活躍推進と地域創生について」(神戸大学)
連続トーク「グローバル文化学の現場」その1(神戸大学大学院国際文化学研究科)
新たな教育旅行誘致ツール『KOBE SDGs探究プログラム』の開発について(神戸大学)
修学旅行でSDGs学ぼう 神戸観光局、誘致へプログラム開発(毎日新聞)
神戸観光局、探究学習プログラムを開発 修学旅行誘致へ(日本経済新聞)




「ツーリズムEXPOジャパン2022」に神戸大学が出展しました!
https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2022_09_27_01.html

プロジェクトリーダー 辛島 理人

神戸大学大学院国際文化学研究科 准教授

写真提供:一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会(美山DMO)