取組事例

学部講義「国際開発援助論(JICA)」の実施

  • 貧困をなくそう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう

梅屋 潔(大学院国際文化学研究科・教授)

国際人間科学部では、JICA関西の協力を得て、必修の授業科目として「国際開発援助論(JICA)」を設置しています。この授業の目的は、近代化の特徴の一つである「国際開発援助」が地球上の幅広い地域における文化、教育、政治、経済、人権、外交等に大きな影響を及ぼしつつある中、開発援助という現象をあらためて多角的に検討するための材料を提供することにあります。

毎年のプログラムはJICA関西と協力して決めることになっており、各回の講義は、JICAの職員をはじめ、国際機関やNGOなど実際の開発援助に携わる実務家や、国際開発援助の経験を積んだ大学教員がリレー形式で担当しています。とりわけ2015年9月の国連総会で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されてからは、SDGsに掲げられた行動指針の理解と検討が、授業の大きなテーマとなっています。

2019年度は、以下の内容で講義を行いました。

  1. 政府開発援助とJICAの取り組み(西野恭子、JICA関西所長)
  2. 何故、他国の人々の開発・貧困削減を支援するのか(高橋基樹、京都大学)
  3. 西アフリカ乾燥地域の現状とその対策(菅川拓也、緑のサヘル)
  4. 国際機関の教育援助(小川啓一、神戸大学)
  5. コンゴ、ウガンダにおける紛争被害者支援の取り組み(栗田佳典、テラ・ルネッサンス)
  6. ミャンマーの内戦とNGO、アフリカにおける若年層の失業と民主化運動(岡野英之、近畿大学)
  7. コンゴ民主共和国における水運復興と保全-開発(山口亮太、京都大学)
  8. TICADを踏まえたアフリカ開発論(加藤隆一、JICA本部アフリカ部長)
  9. アジアにおける社会経済基盤整備(インフラ)支援(遠山慶、JICA東南アジア・大洋州部次長)
  10. アフリカ政治論の世界へのいざない(落合雄彦、龍谷大学)
  11. SDGsとアジアの人権(若林秀樹、国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長、グローバルコンパクト・ネットワーク・ジャパン理事)
  12. 「国際貢献」としての外国人技能実習制度の問題点(斉藤善久、神戸大学)
  13. 開発と文化(西真如、京都大学)

この科目のスピンオフ企画として、一部の学科でJICA関西への見学スクーリングを実施したほか、2017年12月16日には学部の行事として、国際文化学研究推進センター、JICA関西と共催で、「アフリカにおける健康と社会――人間らしい医療を求めて」を実施しています。

JICA関西における関連の講義風景