取組事例

アジアにおける環境経営とMFCA

  • つくる責任つかう責任

國部 克彦(経営学研究科・教授)

環境マネジメント手法としてマテリアルフローコスト会計(MFCA)

マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,資源効率を向上させる環境管理会計手法であり,SDG12の「つくる責任つかう責任」(持続可能な消費と生産,Susutainable Consumption and Production: SCP)に役立つ手法である。我々は,社会システムイノベーション研究センター支援の「グローバル・サプライチェーンに関する研究」の一環として,環境研究総合推進費プロジェクトの「アジア地域における持続可能な消費・生産パターン定着のための政策デザインと評価」(S16)研究と協力して,アジアのサプライチェーンにおける環境経営とMFCAについて研究を進めている。

タイとベトナムの上場企業に対して環境経営の質問票調査を実施すると同時に,タイ,ベトナム,マレーシア,台湾などのアジア諸国でのMFCAのケース研究を行い,アジアや東南アジアに適したMFCA手法の開発を研究している。タイについては,チェンマイのタイ企業及び日本企業のケースを分析し,ベトナムではホーチミン市の中小企業支援センターのMFCA導入プロジェクトを分析した。ケース研究の一部は,國部克彦・中嶌道靖編著『マテリアルフローコスト会計の理論と実践』(同文舘,2018年)の第3部として出版し,質問票調査結果は現在分析中であるが,その一部の分析は完了し,Journal of Cleaner Productionに掲載されている。研究結果は,ISOにおけるMFCAの規格にも反映させる予定で,現在審議中のISO14053(中小企業のためのMFCA)の作成作業に関与している。

写真は2016年にベトナムを訪問した際の講演がテレビニュースに放映されたときのものである。

ベトナム国営テレビ局VTVでの放映(2016年8月2日)