取組事例

水銀を使わない紫外光源の開発

  • すべての人に健康と福祉を
  • つくる責任つかう責任

喜多 隆(大学院工学研究科・教授)

紫外光源に用いられている水銀ランプは1927 年に発明されて以来、今日まで広く使用されており、その応用分野は医療、皮膚治療、殺菌、大面積リソグラフィー、光化学重合、蛍光検査、照明など多岐にわたっています。しかし、現在の紫外ランプは水銀に関する水俣条約において規制されています。このような点から水銀を使用しない安全で安心して利用できる代替光源の開発が急務です。

私たちは高効率でナローバンドな紫外面型光源を実現するために、蛍光体、固体レーザー、光増幅デバイスなど様々な分野で用いられる希土類元素を利用した水銀を使わない新しいタイプの光源の開発を行っています。特に、310nm において1nm 以下の狭線幅で発光するGdイオンに注目しています。電子ビームあるいはプラズマ発光線で励起して、医療や樹脂の硬貨など利用できるレベルの発光強度を実現しています。

開発した面型紫外発光パネル。紫外を可視化するために緑色の蛍光板を置いている。